パート1

サッカーに明け暮れていただけの高校生活で勉強はほとんどしていなかったぼくだけど身体だけは大変に丈夫になり自転車で山を一つ越える片道十キロを三年間皆勤、年末に運良く推薦入学で京都の大学への進学が決まりこれから受験を迎える同年代よりもひと足早く年明け成人式の祝日と日曜日を使って両親は京都で住むところを一緒に探してくれたのだった。